原田の森ギャラリー

原田の森ギャラリーについて

施設紹介

 兵庫県立美術館王子分館 原田の森ギャラリーは、平成14年4月に兵庫県立美術館「芸術の館」がHAT神戸に開館されたことにより、旧・兵庫県立近代美術館を活用し、その分館という位置づけで、平成14年10月1日に貸しギャラリーとしてオープンしました。

 旧・兵庫県立近代美術館は、昭和45年に県政100周年記念事業として誕生したメモリアルな建物であるとともに、都道府県立近代美術館としては全国で2番目に開館した美術館であり、我が国を代表する建築家の村野藤吾の作品でもあります。
 また、この地はかつて「原田の森」と呼ばれており、大正末期には新進の芸術家たちが新興美術運動を巻き起こした場所でもありました。

 このような歴史的背景を踏まえ、当館は全国の都道府県立のギャラリーとしては日本最大級の展示面積を誇る造形芸術の拠点として、多くの方々に利用していただけるよう運営を行っております。

施設概要

(1)建築面積 本館・別館 1,410.03㎡ 東館356.75㎡ (2)延床面積 本館4,763.00㎡ 別館1,652.82㎡ 東館1,512.27㎡

場所

 神戸市灘区原田通3丁目8番30号

指定管理者

 公益財団法人 兵庫県芸術文化協会

主な施設

 (1) 本館
 本館1階展示室
 本館2階大展示室
 地下収蔵庫

 (2) 東館
 東館1階展示室
 東館2階展示室
 地下1階収蔵庫
 地下2階収蔵庫

 (3) 別館
 101号室
 201号室
 301号室
 401号室
 501号室
 貸倉庫

沿革

1970年(昭和45年) 10月 兵庫県立近代美術館 開館
1982年(昭和57年) 9月 西館 開館
1988年(昭和63年) 8月 東館 開館
2001年(平成13年) 9月 兵庫県立近代美術館 移転準備のため休館
2002年(平成14年) 10月 兵庫県立美術館王子分館 原田の森ギャラリーとしてオープン  本館・別館・東館 開館
2003年(平成15年) 3月 西館 リニューアルオープン
2009年(平成21年) 9月 本館1階展示室を貸し展示室として使用開始
2011年(平成23年) 4月 改修工事のため西館閉館
2012年(平成24年) 11月 横尾忠則現代美術館 開館 (旧西館)
2016年(平成28年) 1月 耐震補強工事のため本館・別館休館
2017年(平成29年) 4月 本館・別館 リニューアルオープン

特徴

本館2階 大展示室

 本館2Fは、旧近代美術館時代に「ルノワール展」「テート ・ギャラリー展」 「モネと印象派展」などの特別展にも使われた大きな空間で、ギャラリーとしては日本最大級の展示面積を持っています。展覧会ごとに可動パネルを移動でき、柱がない空間を自由に展示・レイアウトすることができます。

本館1階 展示室

 横長のフロアで、明るく開放的な空間となっています。可動パネルを移動して、自由なレイアウトが可能です。

東館1・2階 展示室

 近代美術の歴史に輝かしい業績を残した兵庫県ゆかりの洋画家、小磯良平、金山平三両氏の記念室として使用されていた展示室で、グループ展や個展に適しています。

屋外彫刻展示作品

 近代美術館時代に寄贈された屋外彫刻の数々は、現在もギャラリー正面の各所に設置され、自由に鑑賞することが出来ます。(一部立入不可)

作家名:最上 寿之
(もがみ・ひさゆき/1936-2018)
      作品名:《イキハ・ヨイヨイ・カエリハ・コワイ》
制作年:1976(昭和51)年
技法・材質:白花崗岩・大沢石

作家名:柳原 義達
(やなぎはら・よしたつ/1910-2004)
作品名:5点いずれも《道標・鳩》
制作年:1972(昭和47)年-1987(昭和62年)
技法・材質:いずれもブロンズ

作家名:エミリオ・グレコ
(イタリア/1913-1995)
作品名:《水浴の女−大・7》
制作年:1968(昭和43)年
技法・材質:ブロンズ

 作家名:島根 紹
(しまね・しょう/1946年生まれ)
作品名:《息をせずに生きる方法についてシリーズ》
制作年・1985(昭和60)年
技法・材質:ブロンズ

作家名:渡辺 豊重
(わたなべ・とよしげ/1931年生まれ)
作品名:《スウィング86-02(大空に向かって)》
制作年:1986(昭和61)年
技法・材質:鉄・銅・ステンレス