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「2021ひょうご文化交流のつどい」紙上交流会 ポストコロナ社会へ 芸術文化の力発揮

新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、毎年恒例の「ひょうご文化交流のつどい」は、今年も中止することとしました。参加者の皆様の健康・安全面を第一に考慮したうえでの決定となりますので、ご理解いただきますようお願いいたします。
つきましては、昨年と同様、「すずかけ」紙面上で交流いただきたいと考え、「今年一年を振り返って」「来年の抱負」といったメッセージを募集させていただきました。紙面の都合上「すずかけ」には掲載させていただけなかった皆様のメッセージもこちらのホームページにて掲載させていただいております。
たくさんのメッセージをお寄せいただき誠にありがとうございました。

兵庫県知事・公益財団法人兵庫県芸術文化協会会長 齋藤元彦

 芸術文化は、私たちの暮らしを豊かに彩り、人々に元気や活力を与えてくれます。コロナの第5波が収束しつつあるなか、ようやく生の芸術文化に触れる機会が増えてきました。ICTを活用した創造・発信など、芸術文化の新たな芽吹きも見られます。

 「ひょうご文化交流のつどい」は昨年に引き続き中止となりましたが、代わりに皆さんからいただいたメッセージをご紹介します。芸術文化の灯火を少しずつ取り戻そうとされている皆様の活動は大変心強い限りです。

 兵庫の文化力で、コロナからの創造的復興を成し遂げる。そのためにも、幅広い分野でご活躍されている皆さんには、より一層のご理解とご協力を賜りますようよろしくお願いします。

公財団法人兵庫県芸術文化協会理事長 山本亮三

 今年もあとひと月となりましたが、いかがお過ごしでしょうか。

 昨年に引き続き、「文化交流のつどい」を開催することができず、紙面でご挨拶することが残念でなりません。しかし、多くの皆さまから寄せられた心温まるメッセージから、決してコロナに屈することなく、兵庫の芸術文化が一歩ずつ前進していることが感じとられ、本当に力強い限りです。

 第5波の収束とともに、出席させていただくイベントも多くなり、皆さま方とお会いする機会も増えてまいりました。私ども芸術文化協会でも、「With Corona」に対応すべく、先進的な取り組みを進めています。

 これからも、コロナの時代に即した兵庫らしい芸術文化を共に手を携え創っていきましょう。

メッセージ(50音順)

安藝榮子さん 声楽家・兵庫県音楽活動推進会議                               今年は芸術文化センター神戸女学院小ホールで「涙そうそう」歌いました。「会いたくても会えない」という内容に会場では泣いて聞いてくださる方もおられました。来年9/23「安藝榮子と仲間たち」を同じ神戸学院小ホールで開催します。感染対策万全でお待ちしています。来年こそコロナ吹き飛ばしてお会いしたいです。

いのうえのぶこさん 兵庫県水墨画協会参与                                猛威を振るったコロナがちょっと収まった6月に公募展をヒヤヒヤの中無事終了。コロナに負けないグループのん の仲間達は2月に1年間の成果を県民会館で開催。新しい仲間たちも含めて来年も負けずに楽しく開催します。

井上よう子さん 画家                                           今年も大学は非対面の悩ましい日々がありましたが何とか対面授業が再開し学生と共に絵を描く事が生きる力に繋がる事を確認したり、秋にはNHK講座生徒さんらの展も開催、私自身も梅田阪急個展7月やギャラリー島田個展12月11〜22日を楽しみにして下さる方に励まされ芸術の大切さ痛感しています。

今西永兒さん 兵庫県吹奏楽連盟参与                                      来年こそは斎藤元彦知事ご臨席の下、ひょうご文化交流のつどいが開催出来ますように願っています。

岩松 了さん 兵庫県立ピッコロ劇団代表                                    ピッコロ劇団では、感染拡大防止に細心の注意を払いながら、昨年中止した演目を、今春、上演に漕ぎつけることができました。まだまだ緊張が続く中で、劇団員の三坂賢二郎が兵庫県芸術奨励賞を頂戴したことは、劇団・劇場の大きな励みとなりました。これからも皆様の心に届く舞台をお届けできるよう努めて参ります。また、ピッコロでお会いしましょう。

植村翔馬さん クラリネット                                          オンラインコンサートなど、新しい音楽の形を発見できた期間だったと思いますが、やはり直接音楽をお届けできること、生徒たちと直接歌を交わすことができる喜びはとても大きなものだと改めて実感できました。油断せず、ルールの中で、自由に楽しく音楽を楽しめる日を心待ちにして、未来へ進んで参りたいと思います。

烏頭尾寧朗さん 兵庫県美術家同盟代表・兵庫県洋画団体協議会代表                        今年は5月の兵庫県美術家同盟展が2年連続中止となりましたが兵庫県洋画団体協議会展は9月に開催することが出来ました。特に宮城県芸術協会からの出品による交流展で両県の芸術を通じての振興が深められました。来年はすべての展覧会開催がコロナに打ち勝つ勇気と希望を与える心のメッセージとなるよう願ってやみません。

大上 巧さん 陶芸家陶芸家・丹波立杭焼伝統工芸士会会長                            今年の総会で兵庫県工芸美術作家協会の理事長を退任いたしました。4年間多くの皆様にお世話になり、無事に務めさせていただけた事に感謝申し上げます。昨年はコロナ禍で全ての事業が中止になりましたが、今年は兵庫工芸展及び姫路展が盛大に開催できました。来年は兵庫県工芸美術作家協会創立60周年です。ご期待ください。

大西洋二朗さん クラシックギタリスト                                   相変わらずのコロナ禍で活動が制限された一年でしたが、長年温めていたアルゼンチン音楽をテーマにしたコンサートの準備に時間を充てることができました。2月中旬に新神戸にて開催予定です。クラシックギターの魅力を多くの方に知って頂けるよう来年も頑張っていきたいです。皆様のご健勝をお祈り申し上げます。

岡本健一さん 公益財団法人川西市文化・スポーツ振興財団理事兼ゼネラルプロデューサー              令和3年県功労者表彰を受賞したことが最大の喜びでした。文化活動を中心とした地域活動功労で長年携わった仕事を評価いただいたことに感謝!第29回みつなかオペラ「満仲~美女丸の廻心」は地元川西市の民話に基づく作品の再演で、長年オペラ制作で培ってきた劇場の総合力が作った優れた作品として文化庁芸術祭優秀賞を受賞。

絹見和則さん 神戸フロイデ合唱団団長                                     コロナ禍で合唱にとって強い逆風が吹き、厳しい状況でしたが、昨年末の第九演奏会、今年のサマーコンサートと何とか開催でき、お客様に生の音楽を楽しんでいただけました。コロナが収まり、また団員が戻ってくれることを信じて、合唱団創立70周年記念の年末の第九演奏会、来年のサマーコンサートと頑張りたいと思います。

坂本 彩さん ピアノ                                            「忍耐」のコロナ禍を経て、漸く希望の光が見えてまいりました。来年は芸文センターでのワンコインコンサートをはじめ、松方ホール音楽賞受賞記念リサイタル他、舞台が戻ってきます!困難な状況を経ても尚、温かくサポートいただく皆様には感謝してもしきれません。心を込めて大切に‥音楽と向き合いたいと思います。

佐渡 裕さん 指揮者・兵庫県立芸術文化センター芸術監督                             芸術文化センターでは、2年ぶりとなるプロデュースオペラ「メリー・ウィドウ」を上演し、芸文ならではの生の舞台を楽しんでいただきました。来年1月には、神戸で「椿姫」を指揮します。多くの市民と素晴らしいソリストが協力してくれるプロジェクトです。このような時期だからこそ、街、劇場、人を繋いで、音楽で元気を届けていくことを僕のミッションとして大切にしていきたいと思います。

柴田知佳子さん 美術作家                                           今年は年明け早々、『平成2年度 亀高文子記念-赤艸社賞』をいただき、大変光栄な年になりました。神戸元町での受賞記念展に続いて大阪・東京と大きな個展開催に恵まれ、本当に得難い体験をさせていただきました。来年も私にとって大きなチャレンジが待っています。これからも地道に誠実に制作していこうと思います。

清水昭男さん 淡路青少年本部本部長・淡路文化協会副会長・淡路歌人クラブ代表                コロナ下で「昨年につづき…」文化・芸術活動は低調だった。それでも工夫を懲らし細々と継続された。新しい通信媒体の送発信が普段となった。誰がこの現状を想像しただろうか。パンデミックは困窮や格差を生んだ。反面、通信技術を格段に伸展させた。そのように多面的に評価し、次代に継ぐべきだろう。

関 典子さん ダンサー・神戸大学准教授・兵庫県立芸術文化センター「薄井憲二バレエ・コレクション」キュレーター
2021丑年は『牧神の午後』を展示した薄井憲二バレエ・コレクション企画展から始まりました。秋には『牧神とニンフの午後』を映像作品として発表。伝説のダンサー、ニジンスキーと対峙する大切な作品となり、舞台での初演を計画中です。歴史的な資料と現代の創作、その交点にいられることを感謝し、精進して参ります。

高橋奈王子さん 能楽師 大倉流小鼓方                                     兵庫県民会館ロビーコンサート」で始まった私のこの一年、動画配信など新しい場で舞台を御覧いただく機会も増え、また、何度か大曲を演じる機会も頂き、実力不足を痛感しながらもこれまで以上に学ぶ事の多い年となりました。お客様、催しを準備、支えて下さった皆様、本当に有難うございました。

田中徹夫さん 兵庫県書作家協会会長                                      昨年春、兵庫県書作家協会会長就任時からコロナ感染症に振り回されましたが、少しずつではありますが日常の展覧会・会議等が感染対策をしながら開催できるようになりました。この様な緊急事態の時こそ、芸術文化の発信がより一層大切であると痛感しています。今後、地道な活動を続けていこうと決意を新たにしています。

時里二郎さん 兵庫県現代詩協会会長                                     10月に兵庫県現代詩協会が毎年力を入れている「詩のフェスタひょうご」。今年は神戸在住の詩人、高階杞一さんに「詩とは何か」という講演をお願いした。現代詩がもっと生活の中に根付いていくようにという願いに答えてもらったような、実のあるよいお話だった。詩を身近なものに。来年もそのための活動を続けていきたい。

中辻悦子さん 美術家                                             昨年新設された宝塚市立文化芸術センターで個展が開催されました。近作を含め少しまとめて見て頂ける展示になり、次へのステップになる良いきっかけとなりました。来年は自身の個展が二つ、亡夫元永定正の生誕100年に因んだ展覧会が各地で四つ予定されていて、またまた多忙な一年になりそうです。

二木泰生さん 兵庫県彫刻家連盟会長                                      令和3年度、兵庫県彫刻家連盟は創立50周年を迎えました。50周年記念の連盟展に際しましては多くの方々にご高覧並びにご祝詞を頂き、誠に有難うございました。記念展も無事に終了し、来年度以降も会員一同さらに研鑽を積み、関係諸団体とも交流を深め、兵庫県彫刻家連盟を充実、発展させて行きたいと思います。

西内一博さん 但馬文化協会会長                                        11月16日に「文化活動を活かした魅力あるふるさとづくり」をテーマに県地域文化団体協議会等主催のシンポジウムを主管させて頂きました。昨年はコロナ禍で延期となりました。今回参加頂いた方々に心から感謝いたします。6巡目35回を重ねてきた事業です。今後も切磋琢磨し、兵庫の文化を盛り上げる協会を目指します。

冨士田宗啓さん 兵庫県茶道協会副会長                                     コロナ禍より、茶会などは全て中止となり、兵庫県茶道協会の会員達も稽古すらできぬ日々でしたが、その中でも兵庫県主催で「子ども伝統文化わくわく体験教室」を県内の小中高校で行うことができ、ユーチューブでも配信しました。次世代への文化継承という目的のため、新しい茶道のありかたを見つけて参りたいと思います。

藤原功次郎さん 元日本フィルハーモニー交響楽団首席トロンボーン奏者                      今年も目に見えないものと戦い…。でも…普段には目に見えなかった、様々な人の優しさや思いにも沢山支えられ、改めて気づき、考え…そして感謝する毎日です。品格を大切に、幸せの時間を美しい旋律に乗せ、音楽を届けたいです。2022年も絶対に良い年にしましょう!

松井博士さん いけばな小原流                                         今年も多くの行事が開催中止をよぎなくされる中、10月の「兵庫県いけばな展」(大丸神戸店)では多くの来場とともに、皆様の明るい笑顔を見ることができ、いけばなが人に与える力を再確認することができました。With コロナを機会に芸術文化の新たな可能性を模索しながら、また「交流のつどい」が開催される日を楽しみにしております。

松田麗香さん 画家                                            今年は東京の美術館に個展を開催していただき、京都で作品展示の場を賜るなど、初めての体験をいくつもさせていただきました。それにともない制作は過酷を極めましたが、好きな絵を存分に描けることほど楽しいこともありません。来年も関わってくださるすべての皆さまへの感謝を胸に、研究と思考を深化させてまいります。

向山和子さん 「国際現代」水墨画協会会長                                  楽しみにしていた「ひょうご文化交流のつどい」が 2年続けて中止になり、兵庫県下の大勢の文化人にお会いできないのは残念です。令和4年1月末には某社が出版する小冊子に私の紹介が掲載されます。それをお配りして、交流に変えさせてください。with コロナの中、皆様どうぞ健康第一にお過ごしください。

安惠隆司さん 兵庫県日本画家連盟理事長                                  昨年に続いて「ひょうご文化交流のつどい」が中止となり残念に思っています。ただ振り返りますと、活動が思うようにいかない中でも新たな取り組みに挑戦した1年となりました。感染が沈静化したときに文化振興に更なる貢献が出来るよう準備して参りますので今後とも宜しくお願い申し上げます。

山村幸則さん 美術家                                             私はこの二年、作品制作の為、週末ごとに丹波篠山市今田町に通い、四季折々に自然の音を録音しました。世の不安感をよそに、空は晴れ渡り、木々は芽吹き、鳥たちが囀る丹波にて、私も自然の一部で在り、生きていると実感致しました。今を生きることを表現に繋げられる様、未だ見ぬ地平の先へ… 更なる挑戦を続けて参ります。

山本和子さん 染織工芸家                                           6月の59回兵庫工芸展、9月の特別展姫路は共に無事終了。来年は第60回記念兵庫県工芸展と神戸文学館での60周年記念―工芸の文学散歩―の開催が楽しみです。96回国展と巡回展は大阪市立美術館が改修のため3年間休館中で、国展工芸部では発表の場を模索中。切磋琢磨、刺激しあうことの大切さを思うことしきりです。

山本裕之さん 神戸音楽家協会代表幹事                                     新型コロナが世界に拡がって早2年。音楽家の皆様が活動の場を奪われ厳しい状況におかれていましたが、ワクチン接種も進み、皆様少しずつ活動を再開しておられます。兵庫県芸術文化協会様には、動画配信等の様々なご支援を頂き、心より感謝致しております。今後ともご支援ご指導下さいますよう、よろしくお願い致します。

掲載に関するお問い合わせ

公益財団法人兵庫県芸術文化協会 文化振興部 事業第2課
〒650-0011 神戸市中央区下山手通4-16-3 兵庫県民会館6階
TEL:078-321-2002 / FAX:078-321-2139
Eメール:sinkoubu@hyogo-arts.or.jp