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令和4年度 亀高文子記念―赤艸社賞・坂井時忠音楽賞の合同贈呈式を開催しました。

本日、令和4年度亀高文子記念-赤艸社賞と坂井時忠音楽賞の合同贈呈式を兵庫県民会館で開催しました。
賞状と副賞との贈呈、選考委員からの講評の後、亀高文子記念-赤艸社賞受賞者の造形作家・堀尾昭子さん、坂井時忠音楽賞受賞者のピアニスト・山中歩夢さんのお二人から下記のような受賞のごあいさつをいただきました。

堀尾 昭子 さん
Akiko Horio

今、86歳になり、自分も作品を観てくださった方々もいずれ「無」になって形あるもの=作品が塵に帰るという思いが常に意識の中にあります。それ故に作品を作るということは私にとって切実なことに思えます。何もないところから自分の観たいものを自分の手で創り出す、知らなかった自分が現れる、生きることを実感する幸せな時間です。今、世界で重苦しく、最悪、戦争の前に芸術はひとたまりもないことを目の当たりにしつつ、なお、芸術が与えてくれる力、精神の自由を大切に思います。私にあと少し残された時間、誠実に作品を作るよう、改めて背中を押してくださった賞をいただきましたことを感謝します。
※令和4年度受賞者決定についてはこちら


山中 歩夢 さん
Ayumu Yamanaka

自分が唯一自慢できることは、素晴らしい音楽仲間がたくさんいてくれるということです。アンサンブルが好きなので、いろいろな方の伴奏や室内楽から輪が広がっていって、先程選考委員の方からお話しいただいたリストのコンチェルトもオーケストラのメンバーから「リストを弾きに来ないか」と誘われたのがきっかけでした。周囲の仲間たちや応援してくださる方々のおかげであり、家族も含めて、支えてくれる方々のおかげだと思っています。最近、神戸と生まれ育った姫路以外での活動も少しずつ増えてきましたが、これからも兵庫県内外で楽しい音楽をお届けできるよう励みたいと思います。
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