兵庫県立ピッコロ劇団第11回公演 「裸のヴィーナス」

  作=岩松 了 演出=藤原 新平

 

 
心中事件が起こった。男は貧乏な画家の卵。相手は、噂では娼婦まがいの女だった。しかし、二人のそんな関係を知るものは誰一人いない。 画家と結婚の約束を交わしていた女・アスカは裏切られて、取り残され、街の人たちの同情を集めている。かわいそうなアスカを励まそうと、友人たちが“これからも頑張ろう会”をセッティング。アスカの父が設計した海を見下ろす公園の一角で催されることになった。よく晴れた日、きれいな空気の中で、まるでピクニックのように“これからも頑張ろう”と友情を深め合うアスカたち。

その隣で、明日娘を嫁に出す父が、その娘と二人で最後の一日をこの公園で過ごそうと、ビーチマットを敷いていた…。いつしかその父娘とアスカたちは言葉を交え始め、盛り上がってくるが、アスカの癒されない心のわだかまりからか、話はあの事件に入り込んでゆく。滑稽なほどに熱っぽくその渦の中に入り込むアスカ。捲き込まれる父娘と友人たちのことありげな反応も交錯して、それぞれの想いは心中事件の虚実をめぐって揺れ動く……。
 
モモコ=谷山 佐知子 / アスカ=平井 久美子 / コマツ=高橋 健二※1 / モリタニ=孫 高宏 / ヤヨイ=江原 玲奈 /
フジコ=安達 朋子 / チサト=木全 晶子 / マエダ=石本 興司 / レイカ=森 万紀 /
※1 高→髙
   
美術=石井 強司 / 照明=古川 幸夫 / 音響=深川 定次 / 衣裳=加納 豊美 / 舞台監督=村上 浩 /
照明操作=吉岡 誠一 / 音響操作=鷲野 晋作 / 歌唱指導=乾 眞知子 / 衣裳=アトリエ・ディグ /
大道具製作=(株)つむら工芸 / 宣材デザイン=森 さゆ里 / 宣伝写真=森口 ミツル /
 
主催=兵庫県立尼崎青少年創造劇場
 
1999年(平成11年)
10月6日~11日 ピッコロシアター大ホール
11月12日~14日 東京芸術劇場小ホールⅠ
11月20日    滋賀・栗東芸術文化会館さきら
12月5日     岡山・建部町文化センター
 
文化庁・日本芸術文化振興会 舞台芸術振興事業
平成11年度文化庁芸術祭参加