兵庫県立ピッコロ劇団第5回公演「心中天網島」

 原作=近松門左衛門 演出=石澤 秀二

 
   
大阪天満の紙屋の主人・治平衛は妻子がありながら、北新地の遊女・小春と深い仲になり、兄・孫右衛門の忠告も耳に入らぬ執心ぶり。小春は女房・おさんからの嘆願の手紙を読み、一度はひとりで死ぬ覚悟をするが、孫右衛門やおさんの尽力にもかかわらず、ついには治兵衛と共に網島で心中することになる。

治兵衛・小春の悲恋を軸に、それを取り巻く人々との<義理>と<人情>の葛藤―。

人間社会の姿を普遍的な視点で捉え、深い人間愛に満ちたこの情念のドラマは、年月を経ても色あせることはない。

時代を敗戦後の大阪に置き換えて、エネルギッシュな闇市的空間と、遊廓の賑わいが交錯しあい、天の網と地の川、昔と今、彼岸と此岸、空想と現実を小春・治兵衛・おさんたちが行き交う・・・・・。


 

小春(紀伊国屋の抱え遊女)=平井 久美子 / 紙屋治兵衛=石本 浩次 / おさん(治兵衛の女房)=土江 教子 /
粉屋孫右衛門(治兵衛の兄)=森 好文 / 叔母(治兵衛の姑)=木全 晶子 /
五左衛門(治兵衛の舅)酔客・語り手〔二郎兵衛〕=瀬口 昌生 /
三五郎(紙屋の丁稚)酔客・語り手〔与兵衛〕=梁瀬 満 /
お玉(紙屋の下女)遊女・〔おさが〕=谷山 佐知子 / 太兵衛・夜廻り=高橋 健二※1 /
善六(太兵衛の連れ)大和屋伝兵衛・語り手=玉置 孝匡 / 河内屋の女将・遊女=安達 朋子 /
小糸(小春の朋輩)・語り手・遊女=土佐 倫代 / お杉(紀伊国屋の下女)=上仁 牧子 /
なまいだ坊主・語り手〔徳兵衛〕=福島 栄一 /大和屋の下女・語り手〔お初〕・遊女=藤川 明子 /
男性語り手の長・酔客〔嘉平次〕=孫 高宏 / 女性語り手の長・〔お亀〕=井上 加奈子 /
女性語り手・遊女〔おきさ〕=和田 友紀 / 女性語り手・遊女=白木 容子 /

出演者は全員、コロスとして水の精を演じる。
〔〕内は水の精の役名。
※1 高→髙
 
美術=加藤 登美子 / 照明=中川 隆一 / 音楽=振津 郁江 / 音響=深川 定次 / 舞踊=上甲 裕久 /
衣裳=加納 豊美 / 大阪ことば監修=夏目 俊二 / 歌唱指導=乾 眞知子 / 民謡指導=梁瀬 粋幸 /
舞台監督=村上 浩 / 演出助手=宮崎 道子(※2) /
大道具製作=(株)つむら工芸 / 小道具=(株)高津商会 /
照明操作=吉岡 誠一 / 音響操作=杉下 顕治 /
協力=里井 宏次(タローシンガーズ室内合唱団) / 真如堂 / 小坂井 淳弘(西運寺) /
ポスター・チラシ・パンフレット表紙原画デザイン=田中 徳喜 /
※2 崎→﨑
  
主催=兵庫県立尼崎青少年創造劇場
 
1996年(平成8年)
10月4日~10日  ピッコロシアター大ホール(尼崎市制80周年記念事業)
10月15日~17日  東京・三百人劇場(地域劇団東京演劇祭No.12に参加)
10月27日     大阪能勢町・浄るりシアター(能勢町制40周年記念事業)
 

文化庁・日本芸術文化振興会舞台芸術振興事業
協賛=(財)尼信地域振興財団