兵庫県立ピッコロ劇団ファミリー劇場  「飛んで孫悟空

作=別役 実 演出=平井 久美子

 
   
■ ものがたり

シルク・ロードを旅するツアー客の中に、突如として出現した三蔵法師の一行。
とは言っても、孫悟空も猪八戒も沙悟浄も当の三蔵法師もほとんど浮浪者のようであり、やる気もなければ勇気も能力もなさそうであり、かえってツアー客に励まされて何とか出発するという始末である。
しかも道中には厳しい自然条件も待ち構えているし、山賊や妖怪たちだって出没する。

どうしようもない一行は、どうしようもないなりにそれらをくぐり抜けてゆくのであるが、その過程で次第に何かが芽生えてゆく。
「天竺へありがたいお経をいただきに行く」という肝心の目的などとうにすっかり忘れているにも関わらず、なぜか前進しなければならないという得体の知れない衝動が一行を駆り立てる。

そしてある朝、目覚めたツアー客たちの眼前を、孫悟空を先頭に立てた三蔵法師の一行が、黙々と砂嵐の彼方へ消えてゆく。恐らく歴史の彼方へ消えていったのであろうが、そのようにしてツアー客一行は、かってその地を通過した三蔵法師たちの行跡の何たるかを体感するのである。

歌と踊りと笑いの、ちょっと風変わりな≪西遊記≫。かっての三蔵法師の旅と≪西遊記≫の世界の、大はずれズッコケ版。



孫悟空=吉村 祐樹 / 猪八戒=今井 佐知子 / 沙悟浄=今仲 ひろし / 三蔵法師=平井 久美子 / 前足=原 竹志 /
後足=橘 義 / 竜頭・男1=孫 高宏 / 女1(ツアーコンダクター)=安達 朋子 /
客1(少年)=亀井 妙子 / 客2(若い女)=樫村 千晶 / 客3(中年の男)=山田 裕 /
姉(シーリン・娘1)=本田 千恵子 / 妹(ユーリン・娘2)=木全 晶子 /
サバク賊1=森 好文 / サバク賊2=岡田 力 / サバク賊3=中川 義文 / サバク賊4=杏華 /

振付=森田 守恒 / 美術=加藤 登美子 / 音楽=橋本 剛 / 照明=石賀 正博 / 音響=Alain Nouveau /
衣裳=藤野 雅胡 / 歌唱指導=松岡 理美 / 演出助手=眞山 直則 / 舞台監督=鈴木田 竜二・桃川 雅雄 /
制作=田房 加代・横尾 慎二 / 宣伝画=風太郎

主催=兵庫県立尼崎青少年創造劇場

2008年(平成20年)
8月23~24日  ピッコロシアター大ホール
9月11日    ピッコロシアター大ホール(※貸切公演)